ネキシウムと安中散はどんな症状に効くか

ネキシウムはプロトンポンプと呼ばれる酵素の働きを阻害し、胃酸の分泌を抑える作用があります。胃酸は食物の消化に役立つとともに、有害な細菌などを駆除しますが、過剰に分泌されると胃潰瘍や逆流性食道炎の原因になります。これらの症状を改善するには、ネキシウムのような制酸薬が有効です。
ネキシウムは抗生物質と一緒に、ピロリ菌の駆除にも用いられます。胃潰瘍や胃癌の原因と言われるピロリ菌は、胃酸のような強力な酸の中でも生きられるという特徴があります。ピロリ菌を殺す抗生物質の効き目は、ネキシウムで胃酸の分泌を抑えたほうが高くなります。
ネキシウムは同様の薬のなかでも強い作用があり、胃炎などの症状を早く緩和します。ただし肝臓に障害がある人や高齢者は、副作用が出やすいので慎重に服用しなければなりません。
安中散は漢方薬のひとつで、やはり胃の薬としてよく用いられます。胸焼けや食欲不振、胃痛や腹痛などの症状に効果を現します。胃潰瘍が原因で胃痛が出ている場合にも使用できます。ただし漢方では、西洋医学のように病名ごとに薬を処方するよりも、患者の体質によって処方を変えるのが普通です。
安中散は痩せ型で体力に自信がなく、冷え性の人に適合した薬です。胃痛や腹痛は冷えから来ることが多く、これを改善するのが主な効果となります。ですから多血質の人や体力のある人が服用すると、逆効果になることがあり要注意です。
安中散は桂皮や甘草など、7種類の生薬を配合した薬で、原則として1日2~3回、空腹時に服用します。重い副作用はありませんが、むかつきや血圧上昇が見られる場合があります。気になるときや効果が現れないときは、医師に相談してください。