胃痛に用いられるネキシウムとハイウルソと鎮痙薬

一口に胃の具合が悪いと言っても、原因や症状はさまざまです。市販の胃腸薬は、たいていの症状に対応できるよう、いろいろな成分が配合されています。しかし主成分によっては、効き目が感じられないこともあり得ます。どんな症状にどんな薬が効くのか、知っておくことは大切です。
ネキシウムは代表的な制酸剤のひとつです。胃粘膜が弱っていると、胃酸が胃痛や胸焼けの原因になります。ネキシウムは胃酸の分泌を抑えることにより、これらの症状を緩和する効果があります。胃潰瘍の治療や再発予防にも、ネキシウムがよく用いられます。逆流性食道炎や、ピロリ菌の除菌補助にも有効な薬です。ただし胃酸を抑えると、食物の消化は悪くなります。
ハイウルソは消化不良や食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃もたれに適した総合胃腸薬です。胃弱や腹部膨満感などにも効果を期待できます。ハイウルソの主成分であるウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促し、消化吸収を助ける作用があります。またリパーゼなど3種の消化酵素と、ケイヒ末など5種の生薬が配合され、弱った胃腸を活発にしていきます。ハイウルソにはネキシウムのような制酸剤は配合されていません。
鎮痙薬とは胃腸の動きを抑える薬の総称です。胃や腸が活発に動きすぎると、急な痛みを感じることがあります。鎮痙薬は胃腸の平滑筋や自律神経に作用して痙攣を抑制し、痛みを和らげる効果があります。代表的な鎮痙薬としてはロートエキスが挙げられます。ロートエキスは植物由来の生薬ですが、副交感神経の働きを抑えて胃腸を弛緩させるとともに、局所麻酔作用で腹痛を緩和します。ロートエキスは市販の多くの胃腸薬や、下痢止めなどに配合されています。